家族になった来栖くんと。




「ふふ〜ん?なぁんかあったな?」



ないです。
なんにも、ないんです。

………とは言えないほど、どうにも顔にすべてが書いてあるらしい。



「須和〜!」



ちょっと寧々ちゃん…!?

そんな大きい声出したら本人に聞こえ……てる。



「見て見て!つぐみちょー可愛いでしょ?」



どうしよう、こっちに向かってくる須和くんの顔が見れない…。


だって、だって。
まだ昨日のことだ。

ふたりきりの理科室で私たちがしたことは、私たちにか知らないヒミツとなってしまった。



「…いいね」


「……お。ガチトーンのやつじゃん」



なんだか須和くんの声がいつもと違う。

そういえば今日は挨拶もちゃんとしていないし、須和くんが私に軽く絡んでくることもなかった。


もしかして………逆に幻滅されたり…?



「わ…っ」



ぽんぽん、と。

言葉がないままナチュラルに優しく叩かれた、あたま。


ゆっくり視線を上げてみれば、見たことないくらいの顔をしている須和くんがいる。



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