家族になった来栖くんと。




「ねえ、あたしと一緒にペアにならない?」


「…どちらさん?」


「ひどーい!きみの先輩でもあるんだけどな〜?3年D組の小野 リンカ(おの りんか)。よろしくね?」



このひと……だ。

昨日、廊下で私に堂々と「ブス」と言ってきた先輩は。


また何か言われるんじゃないかと恐怖を感じて、思わずパッと顔を地面に向ければ。


………クスッと鼻で笑われました。



「おい、リンカ先輩が須和に声かけてるぜ…」


「てか、ちょー美人!すげえいろいろウワサされてるけど、正直1回はヤッてみてえよなあ〜」


「おまっ、バカ!聞こえるだろ…!」



空気になりたい…。

なんでもいいから、酸素に溶け込んでしまいたい。



「申し訳ないですけど、俺もうペア決まってるんですよねー」


「あれ?知らないの?これ学年対抗じゃないから、同じチームなら誰とでも組んでいいらしーよ?」



リンカ先輩の鉢巻の色は青色。
そして私たちの色も同じ。

つまり、そのなかであれば急遽ペアを変更したとしても問題ない……と。



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