家族になった来栖くんと。
「でも、それでもつぐみちゃんが俺を見てくれるなら…ぜんぜん我慢できるよ」
ここまで好かれてしまった理由はもう、自分でも良くわからない。
特別なことをしたわけじゃない。
あの日ビビリを隠した親切から始まった出会いは、私に新しい恋を教えてくれる出会いになってしまっただけ。
「そうだ。俺と付き合ったら絶対いいよって3箇条の、2コ目。…俺と付き合ったら───…ぜったい幸せにしてあげる」
プレゼンはもう、必要ないよ須和くん。
これから実感していくことだけは確信があるの。
「今日から歩くときは手、繋ぐんだよ?」
「…うん」
「今日から俺は、つぐみだけの俺だよ?」
「…うん」
「それで…俺だけの、つぐみちゃんだよ?」
「……うん」
来栖くん、やっとバイバイだね。
終わった恋は新しい恋によって、こうやってどんどん過去になっていくんだ。