家族になった来栖くんと。




「だって屋台も…いっしょに回れなかったし…」


「それは…さ。下駄で歩きにくそうだったのと……つぐみ、わりと男たちから見られてたから。レジャーシート敷いたとこは目立つ場所じゃなかったし…」



須和 北斗の、ここまで余裕がなさそうで居たたまれなさそうな顔。

学校のみんなが見たら大注目だ。



「つまり…つぐみを他の奴らに見せないように隠したかったわけです。…ごめん」


「…えっと…、たぶん勘違いしてるよ…?女の子にいつも見られてるのは北斗くんなのに」


「…ほらね。わかってなーい」



涙はもう、引っ込んでいた。

本気でわからないと首を傾けた私に、唇を尖らせながらもゆっくりと微笑みが返される。



「つぐみちゃん。自分では気づいてないみたいだけど、着々と可愛くなってるよ?」


「え…」


「言ったじゃん。俺と付き合うとめちゃくちゃ可愛くなるよって。…メイクだって、バカ似合ってるし」



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