家族になった来栖くんと。
桃弥side




『桃弥っ、そっちにつぐみちゃん来たりしてない!?』


「え?白山さん?…来てないけど」


『そ、そう。もし何か変わったことがあったらお姉ちゃんにすぐ連絡くれる?わかった?』



とある22時半過ぎ。

姉から電話が来たと思えば、よくわらない変なことを言ってきた。


俺の返事に落胆して、すぐに電話を切ろうとしたため思わず引き止めた。



「ちょっと待って姉さん。どーいうこと?白山さんに何かあったの?」


『…そっちにお父さんたち、今、いる?』


「いや、隣町の祭りに行った。今頃どっかで飯でも食べてんじゃない」


『え?隣町って、もしかして鈴川祭りのこと…?』


「…たぶん」



急いでいるなかで、なぜか「祭り」というワードを聞いた姉は話題を膨らませてきた。


そして鈴川祭り。

どうして隣町の祭りのことなんか、そこまで詳しく知っているのか。


俺自身も曖昧だったが、「久しぶりに花火が見たいわ〜」と言っていた数時間前の両親の会話をたまたま聞いていたのだ。



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