家族になった来栖くんと。
「すみません!!女の子を見ていませんか…!小柄でっ、細身の…!!」
「どうした?行方不明かい…?」
「鈴川祭りから帰ってこないんです…!このくらいの髪の長さをした17歳です…!」
とりあえず目に入ったいくつかの交番に駆け寄って、特徴を伝える。
こうなったら捜索届だ。
弁護士をしている義兄から、最終的には迷わず使えと言われていた。
「行方不明者の名前は白山 つぐみさん、市立北高校に通う17歳の女の子だね?その子の写真などはある?」
「…写真……、ない…です」
「そうか、ないか…。とりあえず君はここに居てほしい。また新しい情報が回ってくるかもしれないから」
「……ッ、」
「あっ、ちょっと君…!!」
そんなことしてられるかよ。
拉致されてたらどーすんの。
暴行とか加えられてたら、どーすんの?
おれ、俺……、最後まで白山さんに嘘ついて終わるじゃんか。