家族になった来栖くんと。




「そーいうことで」


「えっ!?どっ、どーいうことで…!?」


「…白山さんといっしょにオムライス、作りたい」


「へ……?」



袋に入った卵にコンソメ、鶏肉、玉ねぎ、ミックスベジタブル。

今になって辻褄が合ってしまう。


家にバターとケチャップはあったよなと、さきほど言っていたおまけ付き。



「お、お邪魔します……」


「どーぞ」



親族になってからだ。

ここまで彼のプライベートに足を踏み入れるようになったのは。

付き合っていたとき、それぞれの家族の話すら滅多にだった。


の結果、偶然すぎる驚きの再会があったのだ。



「……白山さん?」



けれど、ここまで来て玄関で立ち尽くしてしまった私。

気づいた来栖くんは心配そうに覗いてくる。



「やっぱり…、帰り…ます」


「…オムライス、やだった?」


「ううん……、親族だからって…、男の子のおうちは……」



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