家族になった来栖くんと。
「白山!おまえよくやったなあ!b判定に上がったぞ!」
「えっ、やった…、引き続きがんばります…!」
職員室から出て、はやる気持ちを抑えつつ廊下をバレない程度に小走り。
「寧々ちゃんっ、須和くん!あのねっ、とうとうbはん……えっ、寧々ちゃん…?どうかしたの…?」
さっそく伝えようとしたお友達は、須和くんに背中を支えられるように立っていた。
瞳は赤く充血していて、今にも泣き出す寸前か、それともすでに泣いていたのか。
「我慢してしんどいのは寧々だろ。…言いな、ぜったい大丈夫だから」
ポンポンと、寧々ちゃんの背中を撫でるように言葉を届ける須和くん。
そこで私は、友達がずっと隠しつづけてきた気持ちを初めて知る。
私のために押し殺させてしまった、恋心を。
「ちょっとっ、どうしてつぐみのほうが泣いてんのよ…っ」
「うぅぅ…っ、ひっ、ごめっ、ごめんね寧々ちゃん…っ、私っ、いつもいつも自分のこと、ばっかり…っ」
「だからぁ…っ、ほんとうに……そんなことないんだってぇぇ…っ」
「ないことないっ!ないことはっ、ないんだよーー……っ」
「………俺もう帰っていい?」