家族になった来栖くんと。
たしかに私は、寧々ちゃんの抱えていた苦しみを分かってあげられなかった情けなさが大きかったけれど。
それ以上に。
やっと、いい男代表な須和 北斗を幸せにしてくれる誰よりも信頼できる人が、こんなにも近くに居たのだと。
そこに対しても嬉しくて涙が出た。
「もしもし来栖くんっ?」
そうだったと思い出した私は、寧々ちゃんを須和くんに任せて学校を飛び出した。
いちばんに知らせたい人は、私の学校には居ないんだった。
どんな顔をしてくれるかな?
この調子だと私、一緒の大学を受験するために頑張れそうだよ。
やっと、おなじ学校に通えるんだね。
『なんか機嫌よさそう。いいことでもあった?』
「やっぱりわかる…!?あのねっ、これから…会える……?」
『うん。会える。今どこにいる?』
はやく会いたい。
見つけたら満面の笑みで伝えよう。
無意識に両手を広げて走り向かってしまうかもしれない。
それくらい、それくらい嬉しくてたまらないんだよ来栖くん。