家族になった来栖くんと。
『ふふっ。今日だけは膝から血を流してでもぜったい行───』
声が、途切れた。
ガンッッ!!ガサガサガサッ!!
カンッ、カンカンカン…ッ!!
なんだ……?
なにが起きているんだ…?
「しらやま、さん……?」
声が、震える。
俺の嫌な予感というものはいつも、当たる確率のほうが多かった。
しばらくすると『おいっ、救急車だ…!!はやく呼べ…!!』という、ノイズ混じりの声。
『やだ…、事故…?』
『大丈夫か…!?意識はあるか…!』
遠くなったのは声だけじゃなく、俺の耳もだった。
途端に心臓を握りつぶすような動悸が激しく胸を叩いては、なぜか冷や汗が全身から吹き出してくる。
バチッッ───、
そして切れた通話のあとを追いかけてきたものは。
ピーーポーーピーーポーーー……。
ここまでタイミングが良すぎるサイレン音もなかなかだ。
俺はどうすることもできず、ただ約束をした駅でしばらく立ち尽くしていた。