家族になった来栖くんと。
『トーヤ!つぐっ、つぐみちゃんが…!近くの歩道橋で事故…っ』
するといつかに連絡先を交換した北斗から、信じられない報告。
「なに…?どーいうこと…?」
状況が掴めないでいる俺の質問に、逆に北斗は冷静さを取り戻したようだった。
ゴクッと唾を飲み込んでから、静かに伝えてくる。
『…落とされたって。うちの生徒が見てたらしくて、つぐみちゃん……西高の女子生徒に突き落とされたって…』
西高の女子生徒。
たったそれだけで見当がつくんだから、毒づいた感謝さえ生まれそうになる。
俺はすぐに電話を切って、病院とは反対方向へと走った。
「はっ、は…っ、────安口…!!」
「……なに…、知らない……、私…、知らないもん……」
ふらふらと歩く肩を、俺は容赦なく掴む。
事故現場の歩道橋がある国道をまっすぐ沿った道の脇で、そいつは狂ったように何かをぶつぶつと繰り返していた。