家族になった来栖くんと。
「おい…!」
「知らない知らないッッ!!私は悪くない…!!つぐみちゃんなんか死んでトーゼンでしょっ!!」
「……まだ、俺はなにも言ってないだろ」
去年、悲惨な目に遭ったばっかだろーが。
祭りの帰り道、そこでも似たような理不尽な妬みや恨みを向けられて。
車に乗せられて、倉庫に連れられて、服を脱がされて写真を撮られて。
なんで……、
なんで何もしていない白山さんばかりがそんな目に遭わなくちゃいけないんだよ。
「来栖くんっ、あなたも悪いんだよ…!?せっかく同じ高校に入学して邪魔者は消えたのにっ、いつまで経っても私を見てくれないから…!!」
「…俺はもうとっくに振った」
「イヤッ!!来栖くんには私しか居ないんだから…!!」
いつからこんなに言葉が通じなくなったんだ。
俺の前でだけこの調子かと思ったが、安口はどんどんエスカレートしていって今では学校にも居場所がない存在になっていた。