家族になった来栖くんと。
「こらっ!きみ!院内では静かに…!」
一緒の高校に行きたかったし、高校に入学すれば堂々と彼女って言えると思って楽しみでもあったんだよ。
そしたらギリギリで別れて、白山さんは北高に行くし。
俺の初恋はそこで終わりか…って思ってたんだけど。
まさかの再会してさ。
俺、正直言うと、嬉しかった。
また会えて……嬉しかったんだよ。
「白山さん…!!」
303号室、「白山」と書かれた1室。
半開きだったドアを勢いよくスライドさせると、そこは簡素的なベッドがひとつ。
テレビ、小さな棚、それだけ。
ベッドは綺麗に整頓されていて、そこには誰の姿もなかった。
まるでつい最近まで寝ていた患者が居なくなったあとのように。
「…なん……で…」
間に合わなかったってこと……?
歩道橋から落ちて、救急搬送されたものの助からず手遅れ。
ガクンっと、俺はその場に膝を落とした。