家族になった来栖くんと。
「つぐみちゃん、ほんとうに車椅子借りなくて平気?」
「ぜんぜん!見てのとおりこんなピンピンしてるよ!それにお菓子いっぱい買っちゃった……へへ」
「おい、わざわざ仕事抜けて来たんだぞ兄貴は。そのお菓子、ほとんど貰うからな」
「ええっ、ダメ…!これ私のお小遣いから買ったの…!」
という、声が背後。
え…?と、思わず振り返った俺に、タイミングよく気づいて足を止めた御一行。
「来栖くん?あっ、そうだった…!ごめんね連絡できなくて…!じつはスマホが画面バキバキで充電も無くなっちゃってて……」
「………なに……して、んの」
「えっ、なにって……購買でお菓子買いに行ってた…」
変わらない制服姿、変わらないショートヘア、変わらないマイペースなドジ感。
唯一変わっているところは、左足首に巻かれた包帯。
きょとんとした顔で、俺を見つめてくる。