家族になった来栖くんと。
「つぐ、俺たちは下にいるぞ。学校側に連絡もしておく」
「うん。ありがとう」
静かに閉まった引き戸。
殺風景すぎる病室に、俺の鼻を啜る音と、どうしても隠しきれない嗚咽が響いてしまう。
「わ…!」
すぐに俺は、なんでもいいから確かめたくて白山さんを引き寄せた。
生きてる、生きてる……。
ここにいる。
よかった……生きてた。
「…来栖くん。私ね、b判定になったの。それを伝えたくて……あと、」
「───…好きだ」
「っ…!」
好きだ、どうしようもなく。
理由とか、意味とか、きっかけとか、そんなのあとで何度だってゆっくり説明するから。
ただ今は。
ずっとずっと、伝えたかった想いだけ。
「俺は……白山さんがずっと好きなんだ」
付き合っていた頃も、たぶん言ったことがない。
代わりにいつも伝えてくれたのが白山さんで、そのあと必ず切なそうに瞳を落としていた。