家族になった来栖くんと。
「桃弥くん、マジか。つぐの料理食べたのか…?」
「え、まあ、食べました」
「無事か?」
「…今のとこは?」
ちょっとお兄ちゃん、そこじゃない。
「なるほどな…。なんとなくは分かった。とりあえず桃弥くんは荷物まとめてうちに来な」
「え…、いつ、ですか」
「今日だよ。車でまた迎えに来るから、それまでに準備しといてくれ」
え、え、え………?
私を置いていかないで、お兄ちゃん。
「いや……一人暮らし、楽しかったんですけど」
「未成年の一人暮らしなんか危なすぎる。なんでもっと早く俺に言わなかったんだよ涼も…」
「…そこまで迷惑、かけられないですから」
「迷惑ってな、家族だぞ。頼ってナンボだろ」
「……カレー、8皿分残ってて」
「……持ってこい」
こうして本当に。
その日のうちに、来栖くんは我が家にやって来た。
申し訳なさそうに頭を下げている涼さんとは反対に、我が家の両親はなんとも笑顔。