家族になった来栖くんと。




「も~!そーいうことならもっと早く言いなさいよ~。桃弥くん、和室になっちゃうけどいいかしら?あっ、エアコンはついてるから安心してね」


「俺は…物置小屋とかでも」


「そんなのダメよ!涼ちゃんにはいつも助けてもらっているんだから!また賑やかになって楽しいじゃない?すぐ来栖さん家にも連絡しなくっちゃ!」



それにしても福岡だなんて羨ましいわ~!と、お母さんの明太子音頭が始まった。


昔からこんなお母さんだ。

ネガティブなことはないんだろうなって思わせてくる、テーマパーク型。



「つぐみも桃弥くんと仲良くするのよ~?お勉強とか教えてもらえてラッキーね!」


「……うん」



あのね、お母さん。

びっくりするかもなんだけど……元カレなんだ。


ちょっとだけでもお付き合いしていた人なの。


どうしよう。

ボーッとしているあいだにトントン拍子で進んで、本当に同居が始まっちゃった……。


ことごとく、私の初恋はそう簡単には諦めさせてくれないらしい。








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