家族になった来栖くんと。




「……絆創膏だらけだし」



お風呂に入ってから貼り直したのだろう。

俺に料理を作るときも、衛生面からか取っている。


成長は微妙だが、その努力だけは俺が誰よりも感じていた。



「一緒の高校受けてくれるって…言っただろ」



あれ、嬉しかった。

俺のほうが成績良かったし、北高より偏差値高いからどうかなって不安はあったとしても。


俺と一緒の高校に行きたいから頑張るって言ってくれたことが単純に。


不器用なりに頑張ろうとするところ。
ドジなりに一生懸命なところ。

そーいうとこが好きだった。



「くる……す…く、」


「…………」


「………ごめ……ね…」



夢のなかでも謝ってるって相当だ。


中学の頃からそう。

明らかに相手からぶつかられたとしても、白山さんだけが謝って損をする。


弱者と見られる白山さんはいつだってクラスメイトからナメられてて、本人はなんていうか、ドジっ子でマイペースでもあったから。


まず気づかないんだよな、そこに。



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