家族になった来栖くんと。




それでも着いてくる来栖くんにとうとう振り返ったとき、すでに外は街灯が意味を成していた。



「もう……くるしい」


「苦しいって、なにが」


「…もう…、やめたい…」


「……別れたいってこと?」



引き裂けそうな気持ちのなか、ほんのわずかにうなずく。

はあっと、来栖くんがなんとも言えない白い息を吐いたのが分かった。



「約束は?」


「……っ」


「…ずっと一緒にいるって、約束したじゃんか」



なにそれ。
変だよ、来栖くん。

あなたがそれを言ってくるの、おかしいよ。

ここで出してくることも間違っている。



「来栖くん…、もう、無理しないで」


「無理?」


「いいの、もう。私……すごく楽しかったから」



罰ゲームだったのかな。
誰かに命令とか、されていたのかな。

クラスメイトたちが言ってたように、来栖くんが私を選ぶなんてありえないもんね。


わかってたよ、そんなこと。



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