家族になった来栖くんと。




来栖くんがつるむにしては意外すぎる女の子だと思った。

そっか、ああいう子がタイプなんだ…。
だとすれば私はやっぱり正反対すぎるね。


短いスカートから覗いた足、茶色のロングヘアーはくるんと巻かれている。



「あといろいろ勘違いされたくないんで用がないのに電話とか、やめてくださいよ先輩」


「えー?でもぜったい出てくれるじゃん、桃弥って」


「そりゃ非通知でかかってくるから」


「…あたしさ~、もうシンゴと別れようと思ってんの」



ほどよい身長差とか、お似合い度とか。
なんかもう雰囲気から大敗だった。


どうして私が来栖くんと3ヶ月間も付き合えたんだろう?って、純粋に疑問を持っちゃうくらい。


そういえば前も電話してたよね。

来栖くん。
私は女の子だから分かっちゃうよ。


あの先輩さんは来栖くんが好きで、今お付き合いしている彼氏と別れたらすぐあなたに乗り換えるつもりなんだ。



「きゃっ…!ご、ごめんなさい…」



改札を出て忙しく階段を降りてきたサラリーマンさんと、ぶつかる。



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