家族になった来栖くんと。




「あの人にはマンガ貸してただけ。世話になってる先輩の彼女ってのもあって、俺もわりと気ぃ遣わなくちゃだった。ってだけだから」



そこまで説明、してくれなくても大丈夫なのに。

私のためにわざわざ…?

もう彼女でもないんだから不安にさせるとか、考えなくていいんだよ来栖くん。


あなたのそういうところが好きだった。


そう思うたびに切なくもなる。

じゃあ今日会う人は男の子なんだろうなって軽くなった足取りなんか、気にしちゃだめ。



「んじゃあ北高女子と南高男子の親睦を願って!かんぱーい!」


「かんぱ~い!!」



それはそうと寧々ちゃん。
どういうことなの寧々ちゃん。


来栖くんとは駅で別れてお友達に会いに行ったはいいものの……。

窯焼きのピザが焼き立てで味わえるイタリアンファミレスに連れて来られたかと思えば───そこには。



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