家族になった来栖くんと。
「とりあえずテキトーに楽しめばいいよ!連絡先交換するもしないもつぐみの自由だから!」
「…うん」
たぶん私はしないだろうな…と思いながら女子トイレを出る。
あたまが真っ白になった。
ちょうど出て左奥の2人席、向かい合う男女を視界に入れた瞬間。
どうして────……?
そこには今では見慣れた男の子と、すこし懐かしい女の子がいた。
「ごめんね、急に呼び出しちゃって。…来栖くん」
「…べつに平気」
「クラス…離れちゃったもんね」
位置的に彼のほうは、私のことは見えていない。
彼女のほうはチラリと私に移して、何事もなかったかのように戻したこと。
どちらも私の中学の同級生だ。
「…なぎ、さ…ちゃん」
「つぐみ?知り合いでもいたの?」
「あっ…、ううん…」
「ほら行くよー」
いま、来栖くんと向き合っている彼女は。
中学時代、私が唯一仲良くしていた女の子。