家族になった来栖くんと。
「おっ、と〜」
「きゃっ!ご、ごめんなさい…!」
街角、おなじタイミングで曲がった人と無事にぶつかるわけだ。
ドサッと地面に落ちたたくさんの袋たち。
キラキラしたバッグにリップに香水、それはすべて女性用。
「あちゃ〜……」
しかし聞こえた声は、まちがいなく男性のもの。
「すっ、すみません…!こ、壊れたり…?」
「あ、それはぜんぜん。それよりケガとかしてません?」
「私は大丈夫です…!そ、そちらは…?」
「まったく」
ニコリと笑って、落ちた袋から飛び出した商品を詰め直す男の子。
歳はさほど変わらなさそうではあるが、思わず私が緊張してしまうような雰囲気をまとっていた。
まるで女の子が惹かれる要素をすべてかき集めたような人だ…。
「あ、あのっ、よかったら駅まで一緒にお持ちします…!」
「え?」
「私がボーッとしていたので…」