家族になった来栖くんと。




彼女の有無は?

バレンタインは最高何個チョコをもらった?
今まで告白された回数は?


なんとも平和な質疑応答タイムだ。


ぜんぶの質問に嫌な顔ひとつ見せないでサラッと答える転校生に、言った本人である担任がどこか恐縮していた。

対する私は、どうせ忘れられてちゃってるだろうな…と期待しないで周りの声を聞いている変わらない役目。



「ってわけで、これで決定で良さそうだな」



そのあと行われた席替えにて。

名前が振り当てられた黒板とにらめっこをした担任、首をうなずかせる。


いつもであればくじ引きをして、視力や背丈に問題がありそうなら交換。


のはずが……特別交換することはなさそうだと、そんな雰囲気。



「ねえ白山さん、あたしと交換してくれない…?」



すると背後からコソッと、1年生のときも授業以外で話したことがない女子生徒が言ってくる。

瞬時に反応したのもまた、親睦のない女の子。




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