氷の王子と消えた託宣 -龍の託宣2-
香しい紅茶と芸術的なケーキが運ばれてきて、リーゼロッテは瞳を輝かせた。ケーキは自分とエラの分だけだったが、遠慮なくいただくことにする。ひとまず紅茶を含んでほっと息をつくと、なんだか急に心地よい疲労感がやってきた。
「お嬢様、少しお疲れになられましたか?」
「いいえ、とても楽しかったから、あっという間に感じてしまったわ。わたくし、ジークヴァルト様に素敵なものをたくさん買っていただいたの。ヴァルト様、今日は本当にありがとうございます」
隣に座ったジークヴァルトを見上げると、ジークヴァルトは「ああ」とだけ言って、リーゼロッテの髪をするりと梳いた。それは公爵家にいるときと変わらないしぐさで、ここが個室でよかったと心から思ったリーゼロッテだ。
「それでエラたちはどこに行っていたの?」
「はい、はじめはエデラー家の店に顔を出したのですが、その後に以前お話した占いの店に行きまして……」
「え? エラは占ってもらったの?」
「はい、成り行きでそういうことに……」
「まあ……! 占い師はどんな方だったの? 噂通りに綺麗な方だった?」
思わず前のめりに聞いてしまう。
「ヴェールをかぶって顔を隠していましたが、本当に聖女のような雰囲気でしたね」
「まあ! それで、エラは何を占ってもらったの?」
「はい……それは、その……」
エラが言いにくそうにエーミールの方へと視線を向けた。
「あ、そうよね。言いづらいことなら無理にとは言わないわ」
「タウンハウスにもどってからでよろしければ……」
「そうね、あとでふたりきりの時にこっそり教えてね」
占いと言えば恋愛ごとだ。リーゼロッテの中ではそんな決めつけができあがっていたので、あっさりと頷いた。むしろあとでエラとコイバナができるとウキウキだ。
「お嬢様、少しお疲れになられましたか?」
「いいえ、とても楽しかったから、あっという間に感じてしまったわ。わたくし、ジークヴァルト様に素敵なものをたくさん買っていただいたの。ヴァルト様、今日は本当にありがとうございます」
隣に座ったジークヴァルトを見上げると、ジークヴァルトは「ああ」とだけ言って、リーゼロッテの髪をするりと梳いた。それは公爵家にいるときと変わらないしぐさで、ここが個室でよかったと心から思ったリーゼロッテだ。
「それでエラたちはどこに行っていたの?」
「はい、はじめはエデラー家の店に顔を出したのですが、その後に以前お話した占いの店に行きまして……」
「え? エラは占ってもらったの?」
「はい、成り行きでそういうことに……」
「まあ……! 占い師はどんな方だったの? 噂通りに綺麗な方だった?」
思わず前のめりに聞いてしまう。
「ヴェールをかぶって顔を隠していましたが、本当に聖女のような雰囲気でしたね」
「まあ! それで、エラは何を占ってもらったの?」
「はい……それは、その……」
エラが言いにくそうにエーミールの方へと視線を向けた。
「あ、そうよね。言いづらいことなら無理にとは言わないわ」
「タウンハウスにもどってからでよろしければ……」
「そうね、あとでふたりきりの時にこっそり教えてね」
占いと言えば恋愛ごとだ。リーゼロッテの中ではそんな決めつけができあがっていたので、あっさりと頷いた。むしろあとでエラとコイバナができるとウキウキだ。