氷の王子と消えた託宣 -龍の託宣2-
異世界転生に関して知識はラノベに偏っている。乙女ゲームは正直プレイした記憶はなかったので、こんな憶測をしても仕方ない。それでも万が一があってはと、周囲にいるデビュタントを見回してヒロイン候補を探してみる。
「知り合いなのか?」
「いいえ、そういうわけではないのですが……」
ジークヴァルトがさらに怪訝な顔をしたタイミングで、曲が流れ始めた。差し出された手に条件反射のように応じると、リーゼロッテはジークヴァルトとダンスの姿勢を取った。
ジークヴァルトと踊るのは初めてだ。今さらながら身長差が気になってくる。
(公爵家でヴァルト様とも練習しとくんだった)
そんな後悔が先に立つわけもなく、ジークヴァルトとリーゼロッテは滑るように踊りだした。しかしすぐにそれは杞憂だとわかる。
(あ……すごく踊りやすい)
力むことなく自然に踊れている。それはジークヴァルトが自分の動きにあわせてくれているからだとすぐに気づいた。
ステップを踏みながら、ふいにジークヴァルトの後方に異形の影が近寄るのが見えた。ハッとした瞬間、くるりと向きを変えられる。しかし、向きを変えたその先にも別の異形が蠢いていた。
気づくと自分たちの周りが異形で囲まれて、その中でジークヴァルトは器用にリーゼロッテをリードしていく。
「ジークヴァルト様……!」
「大丈夫だ、問題ない」
リーゼロッテが怯えたようにジークヴァルトの手を強く握ると、ジークヴァルトが踏み込んだ先の異形がひと固まり消えて無くなった。
「お前はそのままでいればいい」
「知り合いなのか?」
「いいえ、そういうわけではないのですが……」
ジークヴァルトがさらに怪訝な顔をしたタイミングで、曲が流れ始めた。差し出された手に条件反射のように応じると、リーゼロッテはジークヴァルトとダンスの姿勢を取った。
ジークヴァルトと踊るのは初めてだ。今さらながら身長差が気になってくる。
(公爵家でヴァルト様とも練習しとくんだった)
そんな後悔が先に立つわけもなく、ジークヴァルトとリーゼロッテは滑るように踊りだした。しかしすぐにそれは杞憂だとわかる。
(あ……すごく踊りやすい)
力むことなく自然に踊れている。それはジークヴァルトが自分の動きにあわせてくれているからだとすぐに気づいた。
ステップを踏みながら、ふいにジークヴァルトの後方に異形の影が近寄るのが見えた。ハッとした瞬間、くるりと向きを変えられる。しかし、向きを変えたその先にも別の異形が蠢いていた。
気づくと自分たちの周りが異形で囲まれて、その中でジークヴァルトは器用にリーゼロッテをリードしていく。
「ジークヴァルト様……!」
「大丈夫だ、問題ない」
リーゼロッテが怯えたようにジークヴァルトの手を強く握ると、ジークヴァルトが踏み込んだ先の異形がひと固まり消えて無くなった。
「お前はそのままでいればいい」