さくらびと。 恋 番外編(3)
「別に大袈裟じゃないよ。全部事実だし……それに、これから一緒だからね。頼りにしてるよ」
その言葉にまた心臓が跳ねる。
「私こそ……よろしくお願いします」
軽く頭を下げると、先生は「じゃあまた」と軽く手を挙げて去っていった。
その後ろ姿を見送りながら、蕾は改めて決意した。
(有澤先生と同じ場所で働けるなんて奇跡だ)
そしてその奇跡を最大限に活かすべく頑張ろうと思った。