さくらびと。 恋 番外編(3)





「別に大袈裟じゃないよ。全部事実だし……それに、これから一緒だからね。頼りにしてるよ」






その言葉にまた心臓が跳ねる。







「私こそ……よろしくお願いします」






軽く頭を下げると、先生は「じゃあまた」と軽く手を挙げて去っていった。






その後ろ姿を見送りながら、蕾は改めて決意した。





(有澤先生と同じ場所で働けるなんて奇跡だ)







そしてその奇跡を最大限に活かすべく頑張ろうと思った。





< 72 / 101 >

この作品をシェア

pagetop