お母さまは魔王さま! ~私が勇者をたおしてお母さまを守ります!~
「大丈夫か?」
思わずと言った様子で近付いて来た勇者に、アシュリンは敵意のこもった目を向ける。
「子どもがそんなものを持つな。危険だぞ」
勇者が手を伸ばすから、アシュリンはハッとしてその手を払う。
「触っちゃダメ! 人間が触ると呪われるんだから!」
その言葉に、勇者はまた首をひねる。
「勇者を倒したいなら呪われたほうがいいのでは?」
「あれ? そう……なのかな」
アシュリンは迷う。触らせようか、触らせないでおこうか。お母様は人間も含めて誰にも触らせてはいけないと言っていたけれど。
迷って見上げていると、勇者の口元が苦笑に孤を描き、そのフードを跳ね上げた。
その姿に、アシュリンは驚いた。
勇者が女性だったからだ。真っ直ぐな金髪に、青い瞳。そばかすの浮いた肌が快活な雰囲気を醸し出していた。
「おんなゆうしゃなの?」
「そうだね。私はマーリス・バルト。君は?」
「アシュリン・レイバートです」
アシュリンはぺこりと頭を下げた。
「なんてかわいらしい……! 僕はポール・ファニーです。この怖い男は剣士でグラント・ジーダリ。とっつきにくいけど悪い奴じゃないですよ」
ポールの紹介に、グラントはむすっとしていた。
「それで、君はなぜここに? どうして勇者を倒そうと思ったの?」
マーリスにたずねられ、アシュリンは表情をひきしめた。
思わずと言った様子で近付いて来た勇者に、アシュリンは敵意のこもった目を向ける。
「子どもがそんなものを持つな。危険だぞ」
勇者が手を伸ばすから、アシュリンはハッとしてその手を払う。
「触っちゃダメ! 人間が触ると呪われるんだから!」
その言葉に、勇者はまた首をひねる。
「勇者を倒したいなら呪われたほうがいいのでは?」
「あれ? そう……なのかな」
アシュリンは迷う。触らせようか、触らせないでおこうか。お母様は人間も含めて誰にも触らせてはいけないと言っていたけれど。
迷って見上げていると、勇者の口元が苦笑に孤を描き、そのフードを跳ね上げた。
その姿に、アシュリンは驚いた。
勇者が女性だったからだ。真っ直ぐな金髪に、青い瞳。そばかすの浮いた肌が快活な雰囲気を醸し出していた。
「おんなゆうしゃなの?」
「そうだね。私はマーリス・バルト。君は?」
「アシュリン・レイバートです」
アシュリンはぺこりと頭を下げた。
「なんてかわいらしい……! 僕はポール・ファニーです。この怖い男は剣士でグラント・ジーダリ。とっつきにくいけど悪い奴じゃないですよ」
ポールの紹介に、グラントはむすっとしていた。
「それで、君はなぜここに? どうして勇者を倒そうと思ったの?」
マーリスにたずねられ、アシュリンは表情をひきしめた。