逃亡した帝国の公女は2人の王子に溺愛される。

「飲み薬なら1日、目薬なら半日、目に入れるガラスのようなものも渡しておく、これで瞳の色を変えられるわよ」
彼女は私に目の色を変える小道具を渡してきた。

「このような小道具を使わなければ生きられないなんて、窮屈なので遠慮しておきます。私の瞳は父の紫色の瞳に比べても赤みがかっているので適当に誤魔化します」
自分で瞳の色について不安を言っておきながら、彼女の用意してくれた小道具を拒否してしまった。
誘拐をしてくれて、時間をかけて、遠くの国まで連れてきてくれたのに気を悪くしただろうか。

親切にされたのが、初めてだからか私は先ほどからエレナ・アーデンの感情が気になって仕方がない。

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