宿命の王女と身代わりの託宣 -龍の託宣4-
血で濡れた脛を拭こうと、カイは座ったまま前かがみになった。かさばるドレスが邪魔で、ドレープを避けるように勢いよく膝上までまくり上げる。あらわになった太ももの内側に、龍のあざが垣間見えた。
「カイ様も託宣をお持ちでしたのね……!」
「あれ、言ってなかったっけ」
驚いたように見上げたリーゼロッテに、カイはしれっと言葉を返した。少し困った顔をして、リーゼロッテはそれ以上何も聞いてこない。もしカイがリーゼロッテだったなら、根掘り葉掘り聞き出しているところだ。
(まあ、聞かれても話す気はないけどね。龍が目隠ししたとでもいえば、リーゼロッテ嬢ならあっさり納得しそうだし)
考え込んだ顔でカイの龍のあざを見つめるリーゼロッテに、少々いたずら心が湧いてくる。
「ねえ、リーゼロッテ嬢」
いつもの調子で声をかけると、リーゼロッテははっとカイの顔を見た。
「リーゼロッテ嬢の龍のあざってどこにあるの?」
ふいになされた質問に、胸元を隠すかのようにリーゼロッテの手が動く。
「ふうん、そこなんだ」
馬鹿正直にもほどがある。意地悪そうにカイは笑った。
「ねえ、オレのあざに触れてみてよ」
言うなりリーゼロッテの手をつかみ、カイは自分の内ももへと導いた。小さな手のひらは、冷やりとしたカイの肌に触れ、慌てたようにすぐ引っ込められた。
「カイ様……!」
リーゼロッテが抗議の声を上げると、あまり悪いとは思っていない様子で「ごめんごめん」とカイは残念そうな口調で言った。
「龍のあざを、ジークヴァルト様に触れられたことはある?」
囁くように耳元で聞くと、リーゼロッテの頬が赤く染まった。何かを思い出したかのように、落ち着きなく目が泳ぐ。
「あはは。リーゼロッテ嬢ってホントに嘘がつけないよね」
「今日のカイ様、なんだか意地悪ですわ」
困惑気味に顔をそむけるリーゼロッテに、さらにいたずら心が湧いてくる。
「カイ様も託宣をお持ちでしたのね……!」
「あれ、言ってなかったっけ」
驚いたように見上げたリーゼロッテに、カイはしれっと言葉を返した。少し困った顔をして、リーゼロッテはそれ以上何も聞いてこない。もしカイがリーゼロッテだったなら、根掘り葉掘り聞き出しているところだ。
(まあ、聞かれても話す気はないけどね。龍が目隠ししたとでもいえば、リーゼロッテ嬢ならあっさり納得しそうだし)
考え込んだ顔でカイの龍のあざを見つめるリーゼロッテに、少々いたずら心が湧いてくる。
「ねえ、リーゼロッテ嬢」
いつもの調子で声をかけると、リーゼロッテははっとカイの顔を見た。
「リーゼロッテ嬢の龍のあざってどこにあるの?」
ふいになされた質問に、胸元を隠すかのようにリーゼロッテの手が動く。
「ふうん、そこなんだ」
馬鹿正直にもほどがある。意地悪そうにカイは笑った。
「ねえ、オレのあざに触れてみてよ」
言うなりリーゼロッテの手をつかみ、カイは自分の内ももへと導いた。小さな手のひらは、冷やりとしたカイの肌に触れ、慌てたようにすぐ引っ込められた。
「カイ様……!」
リーゼロッテが抗議の声を上げると、あまり悪いとは思っていない様子で「ごめんごめん」とカイは残念そうな口調で言った。
「龍のあざを、ジークヴァルト様に触れられたことはある?」
囁くように耳元で聞くと、リーゼロッテの頬が赤く染まった。何かを思い出したかのように、落ち着きなく目が泳ぐ。
「あはは。リーゼロッテ嬢ってホントに嘘がつけないよね」
「今日のカイ様、なんだか意地悪ですわ」
困惑気味に顔をそむけるリーゼロッテに、さらにいたずら心が湧いてくる。