宿命の王女と身代わりの託宣 -龍の託宣4-
「それで、中では何を探ればよろしいのですかぁ?」
「それが分からないんだ……」
「分からない?」
カイは難しい顔をして口をつぐんだ。この件に関してはなぜか龍が目隠しをしてくる。慎重に言葉を選びながら、カイは必要最低限の情報だけをベッティに話した。
「要するにぃ、ミヒャエル司祭枢機卿が死んだのにリーゼロッテ様がいまだ狙われる理由とぉ、その黒幕が神殿内にいるかもしれないから探ってこい、っていうことですねぇ」
「そういう事」
いるかどうかも分からない犯人を捜しに行くのだ。あるものを証明するよりも、ないものを証明する方が格段に難しい。
「でもオレの中では犯人の目星はついているんだ」
「一体誰ですかぁ?」
「それが……龍に目隠しされて伝えられない」
考え込むカイに、ベッティはにやりと口元を片方だけ上げた。
「じゃぁ質問を変えますぅ。そいつはカイ坊ちゃまにとってどんなヤツですかぁ?」
きょとん、としたあと、カイもにやりと人の悪い笑みを作る。
「神殿の中でも、いちばんいけ好かないタイプかな?」
「承知いたしましたぁ。もしそいつが黒だったらこう、白だったらこういたしますぅ」
ベッティは順番に、立てた親指と下げた親指を示して、再びにやっと笑った。
「はははっ、ベッティ、サイコーだ!」
ベッティの頭をいい子いい子と撫でて、カイはしばらく爆笑し続けた。
「それが分からないんだ……」
「分からない?」
カイは難しい顔をして口をつぐんだ。この件に関してはなぜか龍が目隠しをしてくる。慎重に言葉を選びながら、カイは必要最低限の情報だけをベッティに話した。
「要するにぃ、ミヒャエル司祭枢機卿が死んだのにリーゼロッテ様がいまだ狙われる理由とぉ、その黒幕が神殿内にいるかもしれないから探ってこい、っていうことですねぇ」
「そういう事」
いるかどうかも分からない犯人を捜しに行くのだ。あるものを証明するよりも、ないものを証明する方が格段に難しい。
「でもオレの中では犯人の目星はついているんだ」
「一体誰ですかぁ?」
「それが……龍に目隠しされて伝えられない」
考え込むカイに、ベッティはにやりと口元を片方だけ上げた。
「じゃぁ質問を変えますぅ。そいつはカイ坊ちゃまにとってどんなヤツですかぁ?」
きょとん、としたあと、カイもにやりと人の悪い笑みを作る。
「神殿の中でも、いちばんいけ好かないタイプかな?」
「承知いたしましたぁ。もしそいつが黒だったらこう、白だったらこういたしますぅ」
ベッティは順番に、立てた親指と下げた親指を示して、再びにやっと笑った。
「はははっ、ベッティ、サイコーだ!」
ベッティの頭をいい子いい子と撫でて、カイはしばらく爆笑し続けた。