宿命の王女と身代わりの託宣 -龍の託宣4-
 ●ラウエンシュタイン公爵家の人々●
【イグナーツ】
 ラウエンシュタイン公爵代理。リーゼロッテの実父。ブルーメ子爵家の庶子でラウエンシュタイン家に婿入りした。カイ(いわ)く、博愛主義で自分の理想を追い求める諦めない心を持つ男(=来るものは拒まず狙った獲物は必ず手に入れる女ったらし)。春になると山奥にマルグリットを探しに行く。
【マルグリット】
 リーゼロッテの実母。ラウエンシュタインの女公爵。龍の花嫁となり青龍の元へ。魂のない肉体だけがラウエンシュタインの孤城の結界内に安置されている。随分と弱くなっているが、彼女の力がいまだリーゼロッテをマントのように覆う。

 ●デルプフェルト侯爵家の人々●
【カイ】
 デルプフェルト家五男だが唯一の正妻の子供。イジドーラの甥で王家のために王城騎士をしている。ベッティの腹違いの兄。ラスの託宣名を持つ。異形の者に殺されるという託宣を受けたルチアを何かと気にかける。
【ベッティ】
 カイの腹違いの妹。デルプフェルト侯爵の庶子。普通に話すこともできるが、貴族になりたくなくてわざとおかしなしゃべり方をしている。表向きは侍女なカイのために動く諜報員。本名はエリザベス。地毛は真っ白だが目立つので普段は染めている。
【ベアトリーセ】
 故人。カイの母親でデルプフェルト侯爵の正妻。イジドーラの姉。

 ●ブルーメ子爵家の人々●
【ルチア】
 王族の血を引く少女。平民として暮らしてきたが、母の死後ブルーメ家の養子となり貴族の一員に。リシルの託宣名を受けた異形の者に命奪われし定めの者。本人には出自も託宣のことも知らされていない。
【ブルーメ子爵】
 ルチアの義父。園芸の達人でブルーメ家は年中お花でいっぱい。最近はルチアと苗選びをするのが楽しすぎる。

 ●グレーデン侯爵家の人々●
【エーミール】
 グレーデン家次男。イケメン貴公子のモテ男。いけ好かないお貴族様のようでいて嘘のつけない真っすぐなお方。エラに失恋するも未練たらたら、ぷちストーカー状態に。最近エラの隣にいることの多いマテアスなんか別にうらやましくなんてないんだから!
【エメリヒ】
 グレーデン侯爵。エーミールパパ。ウルリーケの死後もやる気なし。
【カミラ】
 グレーデン侯爵夫人。エーミールママ。夜会大好き。子供達にはあまり興味がない。
【エルヴィン】
 侯爵家跡取り。エーミールの兄で病弱設定だが……?
【ウルリーケ】
 エーミールの祖母。王族出身。女帝としてグレーデン家に君臨するも最近は病で()せっている。

 ●キュプカー侯爵家の人々●
【ヤスミン】
 侯爵令嬢。筋肉マッチョ好き。ひとり娘なため将来は婿養子を迎える予定。有力候補は従弟だが、ひょろ長なため趣味じゃないのが憂鬱の種。
【ブルーノ】
 キュプカー侯爵。王城騎士で近衛第一隊の隊長。ジークヴァルトの上官。忙しくてなかなか家に帰れないため、領地経営は妻に任せきり。

 ●へリング子爵家の人々●
【クラーラ】
 おどおどしがちな子爵令嬢。取り憑かれ体質なため、リーゼロッテが守り石(マテアス製)を魔よけとして贈った。それ以来、異形の悪さがなくなり平穏に過ごしている。
【へリング子爵】
 クラーラパパ。へリング領はリンゴそっくりな果実ビョウの産地。

 ●レルナー公爵家の人々●
【ツェツィーリア】
 公爵令嬢。ルカと婚約中。青目に黒髪ストレートのツンデレ美少女。ジークヴァルトのはとこでエーミールの従妹。
【ユリウス】
 ツェツィーリアの叔父でレルナー公爵の弟。かつジークフリートの従兄でエーミールの叔父。フーゲンベルク家で護衛騎士をしている。挨拶のように女性を口説く独身貴族。もはや病気と周囲に呆れられるも、恋人ができたら浮気はしない主義。しかし絶倫なため相手にすぐ逃げられる。結婚願望はちゃんとある。ホントだよ?
【レルナー公爵】
 ツェツィーリアの父親の弟。兄の死後、公爵位を継ぐ。手の付けられなかったツェツィーリアが良い子になって、ルカ様様と思っている(でも立場的に絶対言わない)。

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