憧れの御曹司と婚約しました。
「ふーん、なるほどな。ひよにもそんな一面があったんだな」
お兄さまは優しく笑って、コーヒーを一口飲んだ。
その後も、もこまるCafeでの時間は夢のようだった。店員さんがもこまるのミニぬいぐるみをプレゼントしてくれて、さらにテンションが上がった。帰り際には、限定グッズのコーナーで小さなもこまるのキーホルダーを買って、帯につけていたスマホケースに早速つけた。
車に戻ると、お兄さまが「またこういうところ、連れてきてやろうか?」と聞いてきた。
「うん、絶対! お兄さま、ありがとう!」
私は心からそう答えた。もこまるCafeでの時間は、私の「隠し事」――大好きなもこまるに囲まれた幸せなひとときを、お兄さまと共有できた特別な思い出になった。