一夜限りの契約妻──冷徹御曹司の独占愛は甘すぎて逃げられない
胸を舐められているだけで息が乱れ、体の奥がじんわり熱を帯びていく。

やがて聖さんの手が、そっとお腹へと滑り降りてきた。

「っ……」

思わず体が強張る。

「大丈夫。」

耳元で囁かれる声は低く穏やかで、まるで安心を与える魔法みたいだった。

指先がゆっくりと下腹部に触れる。

柔らかなタオルの上から優しく撫でられるだけで、腰がびくんと震えた。

「……聖さん……」

名前を呼ぶと、彼の唇が首筋を吸い、熱い吐息が肌に落ちる。

タオルが外され、直接なぞられる。

最初はくすぐったさに逃げそうになるのに、次第に甘い疼きへと変わっていった。

「感じてる……?」

耳元で囁かれると、否定できなくて、かすかに頷く。

彼の指が少しずつ深く入り込み、熱をかき混ぜるように動く。

「あっ……や……」

声が止められず零れてしまう。

「可愛い声だな。」

その言葉に余計に体が火照り、胸の奥がじんじんと熱くなる。

恐怖よりも快感の方が勝っていく。

初めての感覚に戸惑いながらも、私はシーツを掴み、必死に彼の腕にすがりついた。
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