一夜限りの契約妻──冷徹御曹司の独占愛は甘すぎて逃げられない
聖さんの動きが深まるたびに、甘い痺れが体の奥へと突き抜けていく。

「真帆……苦しくない?」

気遣う声が耳に落ちる。

その優しさに、胸がきゅっと熱くなった。

「……大丈夫です。」

自分でも驚くほど素直な声が出た。

優しく、けれど確かに求められる動きに、次第に体は快感に支配されていく。

「あっ……ああ……」

抑えきれない声が唇から零れる。

彼の手が腰を抱き寄せ、さらに深く結ばれる。

「真帆……もっと俺を感じて。」

熱い吐息と共に囁かれると、涙が滲むほど胸が震えた。

「いくっ!いっちゃうっ……」

もう限界──そう思った瞬間、全身が痙攣するように震え、視界が白く弾け飛ぶ。

「いくぅぅ……あああっ……!」
 
初めての絶頂に飲み込まれ、私は彼にすがりついた。

「真帆……!」

同じ瞬間、聖さんも強く抱きしめてきた。

聖さんの熱い熱が私の中に吐き出され、一つになって解けていく。

そして互いの存在を確かめるように腕を絡め合った。

「もう離さない……絶対に。」

耳元に囁かれた声が、胸の奥まで焼きついた。

快感の余韻に包まれながら、私はただ彼の腕の中で、幸福に震えていた。
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