Semisweet.
「てか、もし俺らが交際したらいつから付き合ってたのとか言われると思うんだよね。」

「どこでよ。」

「結婚祝いの飲み会とか?そういうもし来た時の為に考えといた方が良いと思うんだよな。」

「無駄に考える事用意周到なの何。」


 瑞野の発言に少し笑って寝転がっている瑞野の隣で体育座りをして何も無い草っぱらを眺めていた。

 私達がもし結婚する時って、本当に恋が始まった時だというのに、そんなのなんのために考えるのか。

 でも、この関係が始まった時点で既にやっぱり結婚もやめましたも言いにくいのだけど。

 何を本当にしていくべきはちゃんと考えなくてはいけないのかもしれない。


「デートの思い出も大事だけど、ロマンチックな思い出作りも大事だろ。」

「そういうのちゃんとするんだ。変なの。」

「まあ物は試し。俺らの恋愛の始まりは、あっさりでいいよな。2人で飲みに行ったり遊びに行ったりしている内に好きになったのは俺。最初菜穂は全く意識もしてなくて、俺がアピールするようになった。」

「あ、ちょっと本当っぽい。」

「嘘吐く時は本当の事も織り交ぜてって言うじゃん?」


 何だこの男詐欺の心得でも学んできたのかバリの言い方に少し笑ってしまう。

 しばらく瑞野の作り話に付き合う事にした。
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