Semisweet.
☁︎ 𓂃𓈒𓏸




「ねぇ、私明日も朝早いんだけど。何であんたと宅飲み。」

「菜穂が飲みに行かないって駄々こねるからじゃん?」

「だからって普通家まで着いてくる!?バカ!」


 私がコンビニに寄ったところを着いてきた挙句、大量にお酒を買ってそれから私の家まで来た。

 そしてその男は胡坐をかきながらさきイカを口にしながら目の前に座っている。

 もう何だか当たり前に一緒に家に来たから追い返す事すら出来なかった。


「で、何で泣いたの?西城さんは。」

「…聞いたでしょ。本人から。それ以上も以下も無い。」

「菜穂につめられて怖かったって言ってたけど、俺あんまそれ信じてないんだよな。そもそも菜穂誰かに強く言うの苦手だし。俺ぐらいじゃない?遠慮なく言えんの。」


 絶対、聞いてそのまま鵜呑みにすると思ってた。
 私を信じてくれると思っていなかった。


「な、んで。絶対悪者だったじゃん。私。」

「長年の付き合いで見てたら分かるだろ。怖かったは本音だとしても、菜穂が新人を詰めると思えない。だから菜穂の言い分が聞きたかったんだけど。」

「…言い分なんてない。本当に私がしっかりしなきゃいけなかったのを、新人の子に次からこうしようねなんて、言う権利無かった。」


 そう頑なに言い張る私に、溜息を吐いて呆れていた。

 正直言い方には気を付けたつもりだけど、詰めたと感じたならそうなのだと思うから、私には何も言う権利が無い。

 それに、この件で何かを言っても仕方が無い事だと、もう諦めが付いている。
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