Semisweet.
 瑞野が何か言おうとしたタイミングで客室予約担当に「咲間さん」と声を掛けられた。


「清陵高校の先生からお電話です。来月の修学旅行の件で、と。2番ね。」

「はい、かしこまりました。」


 瑞野を押しよけて自分のデスクの席に着きながら来月の清陵高校の客室の登録情報と、予定表を出して受話器を取ると外線2番を押す。


「お世話になっております、咲間です。」


 動揺はしながらもいつも通り電話に出る私を瑞野は不服そうに見ていた。

 こんなモテ王子と交際してますなんて話になったら仕事どころじゃない。

 こういう時この男が隣だと本当に嫌だ。
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