SWAN航空幸せ行きスピンオフ!〜雷のち晴れ〜
「希空を」
理人の双眸が欲に濡れていた。体の奥がきゅんとする。
「私が、ご褒美になるの……?」
呟く声が掠れた。情欲が喉までせり上がってきて、うまく喋れなくなる。
「なる。というより、君しか欲しくない」
懇願するような飢えているような理人の様子に、希空の体の奥がきゅううんとする。
「希空?」
夫は妻が陥落するのを待ち構えている。答えは一つだ。
「……いい、よ」
いつだって負け戦。惚れた者負けだ。
「ありがとう」
破顔されると、理人さんが嬉しそうならいいかと思えてしまう。彼は希空が笑顔でいてくれるのを、なによりも喜んでくれる。自分だって夫を喜ばせたいし笑顔でいてほしい。
理人が顔を上げた。
希空の唇を啄むと、方向転換して更衣室に向かう。更衣室で下ろされた。唇にキスされたあとは首筋、鎖骨。徐々に下がっていく。
「ん」
甘い感覚が体のところどころに生まれる。
感じるところが点だったのが連なって線となり、やがて肌全体に広がってきた。
理人の手が、希空の服を次々と脱がしていった。とうとう下着姿になった希空の前で理人は膝まづきながら胸の膨らみ、臍、とキスを贈っていく。彼の大きな手が腰骨に触れたと思ったらショーツがまたたくまに足元へ落とされる。今度はキスをしながら、理人はゆっくり立ち上がってきた。
「ぁ」
理人はあちこちにキスをしながら希空のブラジャーのホックを外した。愛撫しながら肩紐を手から抜いていく。
「ん」
生まれたままの希空にキスしながら、理人は自分も脱いでいく。
シャワーのコックをひねると夫は希空を温かい水流の下へ誘った。
「気持ちいい……」
汗でベタベタしていたのがなくなる。うっとりした声を出した希空に、理人は後ろから泡立てたソープを塗りつけていく。ぴくりと希空の体が跳ねた。愛された結果、彼の目に吐息に肌に触れるだけで感じるようになっている。
「ん」
「希空の体は綺麗だな」
夫の感嘆の声に、誇らしい気持ちになった。
「どこも俺ごのみ」
そっと理人の手が希空の胸に触れていく。……大きな身長も胸も希空にとってはコンプレックスでしかなかった。理人に愛されることによって、だいぶ前向きになれた。それでも理人は、まだ怯えている希空の気持ちを理解してくれて、気遣うように愛してくれる。
「り、ひとさんが」
喘ぐあいまに喋ろうとするので、途切れ途切れになる。
よく聞こうと、理人が希空の耳元に顔を寄せてきた。
「うん?」
「ふ」
肌がより密着しただけ、耳元に熱い息を吹きかけられただけなのに、希空の息は上がっていく。
「わた、しの体を気に入ってくれてるの、うれ、しい」
ぎゅ、と膨らみを掴まれた。
「んん……!」
つい、首をうしろにのけぞらせてしまったら、すかさず理人が覆い被さってくる。
ちゅ、ちゅ、としばらく互いの唇を啄み合う。
「大好きだ。希空の、俺を守ってくれようとする気持ちも。俺に愛されるのを待ち侘びている君の体も」
情熱が迸るような理人の声に、希空は体の奥からとろりと溢れるものを感じた。
「理人さん、好き」
希空は体の位置を入れかえ、夫と向き合った。心のまま伝える。ところが理人はニヤリと笑う。
「俺のほうがもっと好き」
理人が希空の唇をぺろりと舐める。対抗意識が湧き起こった。
「私のほうが絶対好き」
希空が理人の首筋をお返しとばかりに舐め上げた。
「俺」
「私」
しばらく言い合い、気がついてぷは、と笑い合う。
「どっちも同じだけ相手のことが好きってことでいいか」
「うん」
理人の双眸が欲に濡れていた。体の奥がきゅんとする。
「私が、ご褒美になるの……?」
呟く声が掠れた。情欲が喉までせり上がってきて、うまく喋れなくなる。
「なる。というより、君しか欲しくない」
懇願するような飢えているような理人の様子に、希空の体の奥がきゅううんとする。
「希空?」
夫は妻が陥落するのを待ち構えている。答えは一つだ。
「……いい、よ」
いつだって負け戦。惚れた者負けだ。
「ありがとう」
破顔されると、理人さんが嬉しそうならいいかと思えてしまう。彼は希空が笑顔でいてくれるのを、なによりも喜んでくれる。自分だって夫を喜ばせたいし笑顔でいてほしい。
理人が顔を上げた。
希空の唇を啄むと、方向転換して更衣室に向かう。更衣室で下ろされた。唇にキスされたあとは首筋、鎖骨。徐々に下がっていく。
「ん」
甘い感覚が体のところどころに生まれる。
感じるところが点だったのが連なって線となり、やがて肌全体に広がってきた。
理人の手が、希空の服を次々と脱がしていった。とうとう下着姿になった希空の前で理人は膝まづきながら胸の膨らみ、臍、とキスを贈っていく。彼の大きな手が腰骨に触れたと思ったらショーツがまたたくまに足元へ落とされる。今度はキスをしながら、理人はゆっくり立ち上がってきた。
「ぁ」
理人はあちこちにキスをしながら希空のブラジャーのホックを外した。愛撫しながら肩紐を手から抜いていく。
「ん」
生まれたままの希空にキスしながら、理人は自分も脱いでいく。
シャワーのコックをひねると夫は希空を温かい水流の下へ誘った。
「気持ちいい……」
汗でベタベタしていたのがなくなる。うっとりした声を出した希空に、理人は後ろから泡立てたソープを塗りつけていく。ぴくりと希空の体が跳ねた。愛された結果、彼の目に吐息に肌に触れるだけで感じるようになっている。
「ん」
「希空の体は綺麗だな」
夫の感嘆の声に、誇らしい気持ちになった。
「どこも俺ごのみ」
そっと理人の手が希空の胸に触れていく。……大きな身長も胸も希空にとってはコンプレックスでしかなかった。理人に愛されることによって、だいぶ前向きになれた。それでも理人は、まだ怯えている希空の気持ちを理解してくれて、気遣うように愛してくれる。
「り、ひとさんが」
喘ぐあいまに喋ろうとするので、途切れ途切れになる。
よく聞こうと、理人が希空の耳元に顔を寄せてきた。
「うん?」
「ふ」
肌がより密着しただけ、耳元に熱い息を吹きかけられただけなのに、希空の息は上がっていく。
「わた、しの体を気に入ってくれてるの、うれ、しい」
ぎゅ、と膨らみを掴まれた。
「んん……!」
つい、首をうしろにのけぞらせてしまったら、すかさず理人が覆い被さってくる。
ちゅ、ちゅ、としばらく互いの唇を啄み合う。
「大好きだ。希空の、俺を守ってくれようとする気持ちも。俺に愛されるのを待ち侘びている君の体も」
情熱が迸るような理人の声に、希空は体の奥からとろりと溢れるものを感じた。
「理人さん、好き」
希空は体の位置を入れかえ、夫と向き合った。心のまま伝える。ところが理人はニヤリと笑う。
「俺のほうがもっと好き」
理人が希空の唇をぺろりと舐める。対抗意識が湧き起こった。
「私のほうが絶対好き」
希空が理人の首筋をお返しとばかりに舐め上げた。
「俺」
「私」
しばらく言い合い、気がついてぷは、と笑い合う。
「どっちも同じだけ相手のことが好きってことでいいか」
「うん」