お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
オフィスから徒歩5分の最寄駅。
「…何でわざわざ新宿…しかも行ったことのない高級焼肉店とか…」…ブツブツ…
「つべこべ言うな。ほら来たぞ」
電車に乗り込み、車両の中ほどまで進んだ桜賀の隣で吊り革に手を伸ばした。
何かに掴まってないと揺れた弾みですぐ転びそうになるんだよね。これは上京して何年経っても慣れなくて。
そういえば、この時間に電車で都心に行くのなんて久しぶりだなぁ。たまにはこういうのも楽しいかも!
なんてちょっとだけウキウキしていたら、すっかり聞くのを忘れてた。
「ねぇ桜賀、何でルナさんを断ったの?」
吊り革に掴まる自分の腕越しにそう尋ねると、こちらをチラと見た桜賀が、なぜか私の手を掴み、吊り革から外した。
へ……?
訳が分からずそのまま委ねていると、桜賀は自分の二の腕に私の手を捕まらせた。
「?」
私が視線で問うと「オマエの腕が目の前にあると邪魔」だって。
は、はあぁ!? 邪魔 !?
「ハイハイそれはすみませんでした!それじゃあ桜賀さんに掴まらせてもらいますぅ!」
なんて…可愛くない口調だけど、こういう言い方をしないと、堂々と桜賀に触れられる嬉しさが表に出ちゃって、気持ちがバレてしまいそうなんだもん。
あぁ…スーツ越しに分かる、すごくガッシリとした腕の感触にドキドキする…
って、そういえば質問してたんだっけ。
「それで?何でルナさんのお誘いを断ったの?」
「何で、って何で聞くんだよ」
「だ、だってさ、私だけよりも美人がいた方が、おいしい焼肉がもーっとおいしくなって楽しいお食事会になるじゃない?だって、あのルナさんだよ?私とは月とスッポンだもん」
好きで自虐するわけじゃないけど、でもそういうものでしょ?
桜賀だって、本当はきれいな人と食事する方が嬉しいはずだもん。
はぁ…
こんな情けない事を考えてしまう、容姿に自信のない自分にため息をつき、桜賀の返答を聞くことすら忘れ、流れる車窓の景色をぼうっと眺めていた。
すると…
「…何でわざわざ新宿…しかも行ったことのない高級焼肉店とか…」…ブツブツ…
「つべこべ言うな。ほら来たぞ」
電車に乗り込み、車両の中ほどまで進んだ桜賀の隣で吊り革に手を伸ばした。
何かに掴まってないと揺れた弾みですぐ転びそうになるんだよね。これは上京して何年経っても慣れなくて。
そういえば、この時間に電車で都心に行くのなんて久しぶりだなぁ。たまにはこういうのも楽しいかも!
なんてちょっとだけウキウキしていたら、すっかり聞くのを忘れてた。
「ねぇ桜賀、何でルナさんを断ったの?」
吊り革に掴まる自分の腕越しにそう尋ねると、こちらをチラと見た桜賀が、なぜか私の手を掴み、吊り革から外した。
へ……?
訳が分からずそのまま委ねていると、桜賀は自分の二の腕に私の手を捕まらせた。
「?」
私が視線で問うと「オマエの腕が目の前にあると邪魔」だって。
は、はあぁ!? 邪魔 !?
「ハイハイそれはすみませんでした!それじゃあ桜賀さんに掴まらせてもらいますぅ!」
なんて…可愛くない口調だけど、こういう言い方をしないと、堂々と桜賀に触れられる嬉しさが表に出ちゃって、気持ちがバレてしまいそうなんだもん。
あぁ…スーツ越しに分かる、すごくガッシリとした腕の感触にドキドキする…
って、そういえば質問してたんだっけ。
「それで?何でルナさんのお誘いを断ったの?」
「何で、って何で聞くんだよ」
「だ、だってさ、私だけよりも美人がいた方が、おいしい焼肉がもーっとおいしくなって楽しいお食事会になるじゃない?だって、あのルナさんだよ?私とは月とスッポンだもん」
好きで自虐するわけじゃないけど、でもそういうものでしょ?
桜賀だって、本当はきれいな人と食事する方が嬉しいはずだもん。
はぁ…
こんな情けない事を考えてしまう、容姿に自信のない自分にため息をつき、桜賀の返答を聞くことすら忘れ、流れる車窓の景色をぼうっと眺めていた。
すると…