お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
『そして、なぜそんな話をしたかと言うと、これがそのお守りなんですが…』
あっ!
あの緑色は…
え、まだ持っててくれたの…?
桜賀は、お守りの形の緑色の折り紙を丁寧に開くと、中から小さく畳んである紙と、もう一つ平たいものを取り出した。
『中にはこれが入っていました。メッセージが書かれた紙と、小さい四つ葉のクローバーの押し花と』
あれ、四つ葉のクローバーはラミネート加工されているみたい。
『実際にはクローバーは押し花になった状態で入っていたのですが、このままの形で保つ為に母がこの様に加工してくれました。そして…こちらがそのメッセージです』
と、私が書いたメモ用紙の上下を持ち、カメラに向かって広げた。
ああっ!ちょっと、桜賀、何やってるの!?
ひらがなだらけで恥ずかしいってば!
あ、でもとりあえず私の名前はちゃんと手で隠してくれてるのね…
スクリーンを見てヒヤヒヤしたりホッとしたりと感情が翻弄されていると、葵が「あいつ、やるじゃん」なんてニヤリと笑んだ。
何の事か分からず「何が?」と葵に聞こうとしたら、また桜賀が話し出した。
『それで、私が見て欲しいのはこの右下の絵なんですが…』
すると、用紙の右下がズームアップされ、画面に大きく映し出されたのは、紛れもない、小学生の私が描いた〝まもるん〞!
『皆さん。この絵、見覚えありますよね?』
……あ。
「あれって、うちのマスコットキャラクターに決まったのじゃない?」
誰かがそう口にすると、多摩支店の人達が私とルナさんを交互に見ているであろう事を肌で感じた。
「ほんとだ、ルナのやつじゃん」
「じゃあ、ルナがあれあげたんだ、お守り」
「ルナってば桜賀くんの命の恩人とか、すごいじゃん!」
「ほんと、どっかの誰かさんとは違うよねー」
そんな保科さんと田巻さんの声が会議室に響くも、葵だけはニヤニヤ顔継続中で、訳の分からない私は、桜賀のする事をとりあえず黙って見守ることにした。
『はい、皆さんお気づきの通り、先日決定したばかりの【はるのかぜ生命保険】のマスコットキャラクター、ほたるの妖精の〝まもるん〞です。……実はですね、〝まもるん〞の生みの親であり、このメッセージ…お守りをくれたその女の子は、弊社の社員にいました』
そして、桜賀は一呼吸おいて口を開いた。
『〝まもるん〞は弊社にとっては新しく生まれたマスコットキャラクターですが、実は20年近く前から、いつも誰かを応援して、守ってくれていました。【はるのかぜ生命保険】をご利用頂いているお客様からの投票で選ばれた〝まもるん〞は、私達を必要として下さるお客様を陰ながら応援し、支え、また守り神として活躍してくれると、私は信じています』
…それで終わると思ったその時。
あっ!
あの緑色は…
え、まだ持っててくれたの…?
桜賀は、お守りの形の緑色の折り紙を丁寧に開くと、中から小さく畳んである紙と、もう一つ平たいものを取り出した。
『中にはこれが入っていました。メッセージが書かれた紙と、小さい四つ葉のクローバーの押し花と』
あれ、四つ葉のクローバーはラミネート加工されているみたい。
『実際にはクローバーは押し花になった状態で入っていたのですが、このままの形で保つ為に母がこの様に加工してくれました。そして…こちらがそのメッセージです』
と、私が書いたメモ用紙の上下を持ち、カメラに向かって広げた。
ああっ!ちょっと、桜賀、何やってるの!?
ひらがなだらけで恥ずかしいってば!
あ、でもとりあえず私の名前はちゃんと手で隠してくれてるのね…
スクリーンを見てヒヤヒヤしたりホッとしたりと感情が翻弄されていると、葵が「あいつ、やるじゃん」なんてニヤリと笑んだ。
何の事か分からず「何が?」と葵に聞こうとしたら、また桜賀が話し出した。
『それで、私が見て欲しいのはこの右下の絵なんですが…』
すると、用紙の右下がズームアップされ、画面に大きく映し出されたのは、紛れもない、小学生の私が描いた〝まもるん〞!
『皆さん。この絵、見覚えありますよね?』
……あ。
「あれって、うちのマスコットキャラクターに決まったのじゃない?」
誰かがそう口にすると、多摩支店の人達が私とルナさんを交互に見ているであろう事を肌で感じた。
「ほんとだ、ルナのやつじゃん」
「じゃあ、ルナがあれあげたんだ、お守り」
「ルナってば桜賀くんの命の恩人とか、すごいじゃん!」
「ほんと、どっかの誰かさんとは違うよねー」
そんな保科さんと田巻さんの声が会議室に響くも、葵だけはニヤニヤ顔継続中で、訳の分からない私は、桜賀のする事をとりあえず黙って見守ることにした。
『はい、皆さんお気づきの通り、先日決定したばかりの【はるのかぜ生命保険】のマスコットキャラクター、ほたるの妖精の〝まもるん〞です。……実はですね、〝まもるん〞の生みの親であり、このメッセージ…お守りをくれたその女の子は、弊社の社員にいました』
そして、桜賀は一呼吸おいて口を開いた。
『〝まもるん〞は弊社にとっては新しく生まれたマスコットキャラクターですが、実は20年近く前から、いつも誰かを応援して、守ってくれていました。【はるのかぜ生命保険】をご利用頂いているお客様からの投票で選ばれた〝まもるん〞は、私達を必要として下さるお客様を陰ながら応援し、支え、また守り神として活躍してくれると、私は信じています』
…それで終わると思ったその時。