お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「あのね、私も桜賀のこと…ずっと前から好きだったの」

「…好きって?」
頭の上に〝?〞を乗せた桜賀がきょとんと私を見た。

「桜賀が私を想ってくれてるのと同じ様に、私も桜賀のことを想ってるよ」

「え、マジで?友達とか同期としてじゃなくて?男として…って意味で…?」

「うん……もう私の気持ちは桜賀にはバレてると思ってたんだけど…気付いてなかった?」

「いや全然……まさか奈都子が俺を好きだとか……え、マジで? ほんとに!?」

「うん、ほんとだよ」

「ん?…じゃあ、何で見合いの日、俺が告白した時にそのことを言わなかったんだ?」

「…言いたかったよ、ずっと好きだった人から告白されたんだもん。すごく嬉しかったし、私も好きですって言いたかった。結婚を前提としたお付き合いもすぐに受けたかった。…でも…」

「…うん……何?」

「あの時にも言ったけど……盗作を疑われて嫌がらせを受けてる女が桜賀の相手になるなんて、本社で働く桜賀の立場を悪くするだけだし……それに、仕事を辞める事も考えてたから…どうしたらいいのか即答できなくて……だから私の気持ちも言えなくて…」

「そうだったのか…」

「ごめんね、待たせてしまった上に、まだはっきりとしたことが言えなくて…」

「いや、そうか……うん…」
と言うと、桜賀は少し考えてから「ごめん、ちょっと待ってて」リビングを出ていった。


桜賀は…私の答えを聞いてどう思ったかな。
あやふやなことしか言えない弱い私に愛想がつきただろうか…

一人リビングに残され、募っていく不安な気持ちをかき消すようにお気に入りのアイスティーを飲みながら、その香りに癒されつつ桜賀が戻るのを待っていた。
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