お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
ん?
…あれ?
「あの……結婚を前提としたお付き合い…じゃなくて?」
「ん、それをすっ飛ばしてプロポーズしてる」
ぷ…プロポーズ!?
「………」
驚きと嬉しさとで胸はドキドキしつつも頭は真っ白になっていると、言葉を失っている私の手を握る桜賀の手の力が少し緩んだ。
「奈都子……俺との将来は…考えられない?」
その少し憂いを含んだ声と眼差しに、それまで高鳴っていた胸がズクンと鈍い音を立てた。
だめだよ、ちゃんと気持ちを伝えなきゃ!
「ううん!私、桜賀と……響と一緒にいたい!…私、響のお嫁さんになりたい!」
ずっと言いたかった大好きな人の名前を呼び、しっかりと響の目を見て、素直な気持ちを表した。
すると、握られてた手が離れた次の瞬間、ぎゅうっと抱き締められ、私の好きな響の香りに包まれた。
「よかった……奈都子、ありがとう!……俺、奈都子を悲しませる全てのものから守ってみせるから!一生、奈都子を愛して、守って、絶対に幸せにするからな…!」
「……ありがとう……私も…一生、響だけを愛して…響を幸せにするからね…」
私も響の背中に手をまわし、ぎゅっと抱き締めた。
「ありがと…奈都子……すげぇ嬉し……」
そのまましばしの間、私達は無言で抱き合っていた。