お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「そうそう、結婚式はどこでするの?ナツコ、昔から言ってたじゃん。友達や親戚をたっくさん呼んで賑やかでみんなが楽める結婚式にしたいって。やっぱ都内のホテル?それか有名な結婚式場?それとも地元?」
「あー……どうかな、もしかしたらそういうのはしないかも」
「……っはぁ!?」
葵がごはん粒を飛ばしながら叫んだ。
「ちょっ、葵、ゴハン飛んでる」
「だって、あんなに言ってたじゃん!え、何でしないの!? アイツがしたくないって言ったの!?」
「ううん、まだそこまで話してないし、ちゃんとは聞いてもないけど…」
「じゃあ何でよ」
「…1年位前だったかな、雑談で話したことがあるんだよね。その時、響が『友達少ないから、俺は披露宴は無理だなー』って言ってたんだ。…だから、私も無理に大勢での披露宴とかはしなくてもいいかな、って。結婚式はしたいと思ってるけどね」
たぶん、私が「披露宴をしたい」と言えば「いいよ」って言ってくれるとは思う。
けど……心の底では、響は乗り気じゃないと思うんだ。
だから、響が嫌な気持ちになる位なら、私はやらない方がいいの。
「あー…まぁ桜賀は支店でもちょっと一匹狼的なとこはあったしね」
「私もさ、ほら、学生の頃は結婚式とか披露宴ていうのに憧れを抱いてたっていうか。けど今は、披露宴はしなくて、好きな人と2人だけの結婚式も素敵だなって思うし」
「うーん……そっかぁ……あたしはナツコの賑やかな結婚式を楽しみにしてたんだけどなぁ」
「あはは、それなら葵がそういう結婚式をしたらいんじゃない?」
「違うの、ナツコのだからいいのよー」
「ふふっ、何よそれ。あ!でもね、もし親族だけの結婚式になったとしても、葵には絶対に来てもらうからね!もう身内っていうか、ホントに姉妹みたいに思ってるから」
「ナツコぉ…」
珍しくグズッ、ズビッ、なんて鼻を鳴らして涙目の葵に、私までもらい泣きしちゃうじゃない…
「やだちょっと葵、らしくないってばー…もー…」
目を潤ませて私に手を伸ばし抱きついてくる葵を見て、私もほろりときてしまった。
「あー……どうかな、もしかしたらそういうのはしないかも」
「……っはぁ!?」
葵がごはん粒を飛ばしながら叫んだ。
「ちょっ、葵、ゴハン飛んでる」
「だって、あんなに言ってたじゃん!え、何でしないの!? アイツがしたくないって言ったの!?」
「ううん、まだそこまで話してないし、ちゃんとは聞いてもないけど…」
「じゃあ何でよ」
「…1年位前だったかな、雑談で話したことがあるんだよね。その時、響が『友達少ないから、俺は披露宴は無理だなー』って言ってたんだ。…だから、私も無理に大勢での披露宴とかはしなくてもいいかな、って。結婚式はしたいと思ってるけどね」
たぶん、私が「披露宴をしたい」と言えば「いいよ」って言ってくれるとは思う。
けど……心の底では、響は乗り気じゃないと思うんだ。
だから、響が嫌な気持ちになる位なら、私はやらない方がいいの。
「あー…まぁ桜賀は支店でもちょっと一匹狼的なとこはあったしね」
「私もさ、ほら、学生の頃は結婚式とか披露宴ていうのに憧れを抱いてたっていうか。けど今は、披露宴はしなくて、好きな人と2人だけの結婚式も素敵だなって思うし」
「うーん……そっかぁ……あたしはナツコの賑やかな結婚式を楽しみにしてたんだけどなぁ」
「あはは、それなら葵がそういう結婚式をしたらいんじゃない?」
「違うの、ナツコのだからいいのよー」
「ふふっ、何よそれ。あ!でもね、もし親族だけの結婚式になったとしても、葵には絶対に来てもらうからね!もう身内っていうか、ホントに姉妹みたいに思ってるから」
「ナツコぉ…」
珍しくグズッ、ズビッ、なんて鼻を鳴らして涙目の葵に、私までもらい泣きしちゃうじゃない…
「やだちょっと葵、らしくないってばー…もー…」
目を潤ませて私に手を伸ばし抱きついてくる葵を見て、私もほろりときてしまった。