お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
別居開始~心に巻き起こる嵐
響と電車を降り、この駅で川嶋さんに会うのか…と緊張しながら改札を出るも、響はまだ手を繋いでいてくれた。
それでも出口に近付き、さすがにそろそろ…と手を離そうとすると、逆に、ぎゅ!と強く握られた。
「まだダメ」
「…ありがと」
「や、俺が繋いでたいだけ」
しかし、ものの数秒後にはそれも終わってしまった。
「あ……いた。ここまでか…」と言うと、響はもう一度、ぎゅ!と握ってから、絡ませていた指をそっとほどいた。
…手のひらの熱が急になくなり、すうっと冷たい風を感じると、なぜか心にまでその風が入り込んだ様に心許なくなってきた。
やだな、緊張がぶり返してきたのかな。
…でも今日は仕事だもん、川嶋さんがどれだけ可愛い人だとしても、そんな弱気なことは言ってられないよね!
よし、頑張ろう!
それでも出口に近付き、さすがにそろそろ…と手を離そうとすると、逆に、ぎゅ!と強く握られた。
「まだダメ」
「…ありがと」
「や、俺が繋いでたいだけ」
しかし、ものの数秒後にはそれも終わってしまった。
「あ……いた。ここまでか…」と言うと、響はもう一度、ぎゅ!と握ってから、絡ませていた指をそっとほどいた。
…手のひらの熱が急になくなり、すうっと冷たい風を感じると、なぜか心にまでその風が入り込んだ様に心許なくなってきた。
やだな、緊張がぶり返してきたのかな。
…でも今日は仕事だもん、川嶋さんがどれだけ可愛い人だとしても、そんな弱気なことは言ってられないよね!
よし、頑張ろう!