お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
あぁ、担当の方がいらしたのかな…とその男性の方に顔を向けた瞬間、反射的に胸がドクッ!と嫌な音を立てると、無意識に目線を逸らしていた。
…まさか、この人…
「すみません、東野がまだかかりそうでして、今日は私、間宮(まみや)が担当させて頂くことなりました。……あれ?もしかして……ナツ?」
あぁ……やっぱり間宮くんだった。
胸は相変わらず嫌な音を立てたままだけど、ここには仕事で来たのだから挨拶はちゃんとしないと。
「間宮さん、ご無沙汰してます」
「あら、間宮さんは奈都子ちゃんとお知り合いでしたの?」
「ええ、大学の時の…」
「そうですね、同じ大学でした」
「宝花…てことは、まだ独身なんだね。なんて僕もだけど」
間宮くんは、首から下げている私のネームプレートを見て、少しだけ笑みを浮かべて言う。
何て返そうかと考えていると、響の声が聞こえてきた。
「すみません、間宮さん。こちらもスケジュールが押してまして、早速ですが品物の確認を進めさせて頂いてもよろしいですか?」
見れば、いつもの丁寧な物言いとゴールデンスマイル。
だけど、どこかいつもとは違う様な…気のせいかな。
「これは失礼しました。あまりにも懐かしい人にお会いしたもので…。ではすぐにお持ちしますので少々お待ちください」
と言ってこのお部屋から出ると、すぐに数人のスタッフが品物が入ったカゴを数台の台車に乗せてやってきた。
そして並べられたテーブルにそれらの品物をセカセカと置くと、最後に椅子やキャビネットなどの大きめのファニチャーを台車に乗せたままテーブル脇に寄せて出ていった。
「それでは、ご確認をお願いします。交換したい製品があれば遠慮なくお申し付け下さい」
そう言うと、間宮くんは副社長と私の少し後ろの椅子に座った。
…まさか、この人…
「すみません、東野がまだかかりそうでして、今日は私、間宮(まみや)が担当させて頂くことなりました。……あれ?もしかして……ナツ?」
あぁ……やっぱり間宮くんだった。
胸は相変わらず嫌な音を立てたままだけど、ここには仕事で来たのだから挨拶はちゃんとしないと。
「間宮さん、ご無沙汰してます」
「あら、間宮さんは奈都子ちゃんとお知り合いでしたの?」
「ええ、大学の時の…」
「そうですね、同じ大学でした」
「宝花…てことは、まだ独身なんだね。なんて僕もだけど」
間宮くんは、首から下げている私のネームプレートを見て、少しだけ笑みを浮かべて言う。
何て返そうかと考えていると、響の声が聞こえてきた。
「すみません、間宮さん。こちらもスケジュールが押してまして、早速ですが品物の確認を進めさせて頂いてもよろしいですか?」
見れば、いつもの丁寧な物言いとゴールデンスマイル。
だけど、どこかいつもとは違う様な…気のせいかな。
「これは失礼しました。あまりにも懐かしい人にお会いしたもので…。ではすぐにお持ちしますので少々お待ちください」
と言ってこのお部屋から出ると、すぐに数人のスタッフが品物が入ったカゴを数台の台車に乗せてやってきた。
そして並べられたテーブルにそれらの品物をセカセカと置くと、最後に椅子やキャビネットなどの大きめのファニチャーを台車に乗せたままテーブル脇に寄せて出ていった。
「それでは、ご確認をお願いします。交換したい製品があれば遠慮なくお申し付け下さい」
そう言うと、間宮くんは副社長と私の少し後ろの椅子に座った。