お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「尋問みたいなことするけどごめんね。…どうしてそう思ったの?」
5人で少し顔を寄せ合い、ここには他に誰もいないけど念のため、と葵が小声で話し出すと、上野さんも同じ様に返してくれた。
「実は…お見かけしたんです、宝花さんと桜賀さんが一緒にいられるところを…」
「え。…あの、どこで…」
「先週の平日でしたけど、お昼頃に九段下のカフェにいらっしゃいましたよね…?」
えぇ!?
「てことは、もしかしてあのお店にいた…?」
「はい、女友達と一緒にランチしてて」
うわぁ!知り合いはいないと確認したけど、まさか同僚となる人に見られてたなんて!
「やっぱり、あの時のお二人は宝花さんと桜賀さんなんですね!」
「そのようですね……でも、よく私達だとわかりましたね…覚えてたんですか?」
「えっと、実はですね…カフェですごい見とれちゃったんですよね、お二人に。ウフフ」
上野さんは両手で口元を隠し小声で言う。
「見とれ…?」…一体どういう事?
「窓際にいらっしゃった宝花さんと桜賀さんがすごく素敵でお似合いで、やり取りの雰囲気がドラマのワンシーンを見てるみたいだね、って友達と話してたんです。それで今朝の自己紹介で、あー!あのお二人だー!ってびっくりして。もう心の中では飛び跳ねてましたもん、ウフフッ」
「そうでしたか…」
うわぁ…あれを見られてたなんて、恥ずかし…
「でも職場内だとお付き合いを内緒にしてる方も多いと聞きますから、お二人も公言なさってないのかも、と思って、聞くに聞けなくて」
「上野さん、気遣いスゴっ!」
「いえそんなっ。…でもお二人に見とれちゃった者としてはまたお会いできたのが嬉しくて、それでやっぱり気になってしまって、今お聞きした次第です」
研修初日からまさかの展開だけど、知られてしまったのなら…とすぐさま響にも相談し、この3人には事の次第を話すことに決めたんだ。
5人で少し顔を寄せ合い、ここには他に誰もいないけど念のため、と葵が小声で話し出すと、上野さんも同じ様に返してくれた。
「実は…お見かけしたんです、宝花さんと桜賀さんが一緒にいられるところを…」
「え。…あの、どこで…」
「先週の平日でしたけど、お昼頃に九段下のカフェにいらっしゃいましたよね…?」
えぇ!?
「てことは、もしかしてあのお店にいた…?」
「はい、女友達と一緒にランチしてて」
うわぁ!知り合いはいないと確認したけど、まさか同僚となる人に見られてたなんて!
「やっぱり、あの時のお二人は宝花さんと桜賀さんなんですね!」
「そのようですね……でも、よく私達だとわかりましたね…覚えてたんですか?」
「えっと、実はですね…カフェですごい見とれちゃったんですよね、お二人に。ウフフ」
上野さんは両手で口元を隠し小声で言う。
「見とれ…?」…一体どういう事?
「窓際にいらっしゃった宝花さんと桜賀さんがすごく素敵でお似合いで、やり取りの雰囲気がドラマのワンシーンを見てるみたいだね、って友達と話してたんです。それで今朝の自己紹介で、あー!あのお二人だー!ってびっくりして。もう心の中では飛び跳ねてましたもん、ウフフッ」
「そうでしたか…」
うわぁ…あれを見られてたなんて、恥ずかし…
「でも職場内だとお付き合いを内緒にしてる方も多いと聞きますから、お二人も公言なさってないのかも、と思って、聞くに聞けなくて」
「上野さん、気遣いスゴっ!」
「いえそんなっ。…でもお二人に見とれちゃった者としてはまたお会いできたのが嬉しくて、それでやっぱり気になってしまって、今お聞きした次第です」
研修初日からまさかの展開だけど、知られてしまったのなら…とすぐさま響にも相談し、この3人には事の次第を話すことに決めたんだ。