お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~

…え?結婚相手…?

「…は!? あなた…何言ってるの!?」
「何がですか?」
「桜賀が結婚相手?冗談も大概にしなさいよ」
「冗談なんかじゃないですよ。私達、もう身も心も結ばれてるんですから」
「ハァア!? いい加減なこと言わないでよ!」

「知ってます?あんなにカッコいい響さんの寝顔って、すっごくかわいいんですよ。もぉ堪らなくて写真撮っちゃった。ウフフ」

と川嶋さんはスマホの画面をほんの数秒、こちらに見せた。

「!」

そこに映ってたのは、確かに目を閉じた響と言われればその様にも見えて…
胸にズキッ!と強い痛みが走った。

でもちょっと待って。
さっきのって顔のアップだったよね。
じゃあ…どこで撮ったのかは…ベッドとは限らない…よね…

バクバクと嫌な鼓動が打つ中、平静を保とうと冷静な判断を心掛ける。

けど…

…嘘だとわかっているのに…

その自信に満ちた雰囲気に、私の自信が飲み込まれそうになったその時。

「ソレ、顔しか映ってないけど、どこで見たっていうのよ」

…葵も同じ事を思ったみたい。
聞いてくれた事に感謝した。

すると川嶋さんがスマホを口元に当て、ウフフ、と笑んだ。

「この前の週末ですよ。響さんに、大阪出張に一緒に来て欲しいって言われて、一緒にお泊まりしたんですよね。…もぉ、私なんかが行ってもお仕事の邪魔にしかならないのに、それでもいいから、って……ほんと、ツンデレで困っちゃいますよね、ウフフ。……あ、もうそろそろ戻らないと。…では私はこれで失礼しますけど、そういう訳ですから、あまり響さんを引っ張り回さないで下さいね」

そう言うと、川嶋さんは足どり軽くレストランを出ていった。

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