お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
それから──
私達の今週の研修スケジュールは滞りなく進んでおり、順調に金曜日を迎えた。

しかし、響とは、夜に送る短いメッセージのやり取りだけ…


会えないのなら、せめて電話で話したい。

…川嶋さんとはどういう関係なの?


言いたい。

聞きたい。


けど、仕事の邪魔はしたくないから…

存在が邪魔だと思われたくないから…

言いたいことを言わず、聞きたいことも聞かず、私はメッセージも体調を心配するだけに留めていた。


でも今週末は出張もないし、このおうちに帰って来てくれるかな?
ここでお仕事してくれたらご飯も作ってあげられるし、身の回りのお世話もできる。

それができるって、本当に幸せな事なんだな…と改めて思いながら、お昼休みにメッセージを送ってみた。

『今週末はこっちに帰れる?』

けど、すぐには既読は付かない。
…だよね、お昼も食べながらお仕事してるみたいだもんね…


そして午後3時の休憩時にスマホを確認すると、響からメッセージが来ていた。

『ごめん、今見た』
『今日は会社関係の会合があるけど、それが終わったら行けるかも』

着信時刻は午後の2時半。
ほんのさっき、やっと確認できたんだ…
忙しいのにごめんね、ありがとう。という気持ちで短く返信する。

『わかった。会えたら嬉しいな』

それもやはりなかなか既読にはならなかったけど。
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