お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
未熟な恋人達/side 桜賀
「奈都子?」
あれ、寝ちゃったか…
俺の腕の中ですうすうと柔らかい寝息をたて始めた奈都子を抱き上げると、ゆっくりとソファに下ろした。
そして、寝室から持ってきた毛布をかけ、そっと頬にキスをする。
目元、普段と違ってたな…
腫らしてしまうほど泣かせたのか…
ごめん、奈都子……
不安にさせてごめん……
でも、俺には奈都子しかいないから。
奈都子しか見えてないから。
もう悲しませる事はしないから。
だから…俺から離れないでくれ…
ずっと、ずっと、一生、俺の隣にいてくれよ…
…そう願いながら、眠る奈都子の頭を優しく撫でた。